臨床研修医(医科・ジュニアレジデント)

東京都立 多摩総合医療センター 研修カリキュラム(平成22年度版)

1.プログラムの目的と特徴

<目的>
すべての臨床医に要求される基本的臨床技能を身につける。健康上の諸問題をもつ患者が、その問題を自ら解決対処するのを適時、的確に支援できるようになるために、卒後初期の研修医が臨床医として必要な基本的知識と技能を習得し、併せて医師としての望ましい態度と習慣を身につけることを目的とする。
<特徴>
  1. ローテートする各診療科指導医による監督指導の下に担当医として患者を受け持ち、主治医として必要な態度、技能、知識を習得する。
  2. 研修内容は、「臨床研修の到達目標について(厚生労働省案)」に準じて行う。
    1年次終了までの目標は、ERで単独診療ができるようになることとしている。
    2年次終了までの目標は、主治医に必要な診療態度と習慣を修得することとしている。
  3. 研修は、2つの大きな柱をもつカリキュラムに沿って実施する。
    一つは、スーパーローテート方式の診療科(分野)研修プログラムである。
    もう一つは、2年間通して行われるコア・カリキュラムである。
    平成19年度から自由選択は廃止し、コア重点研修(2ヶ月)を実施している。
    平成21年度までは、基本研修科目(16ヶ月)および必修科目(6ヶ月)としてきた。
    平成22年度からは、必修科目(11ヶ月)および選択必修科目(13ヶ月)と読み替えとなる。
  4. 研修医の到達度評価を各診療科終了時および6ヶ月毎に実施する。態度の評価については 指導医のほかに看護師が評定者となり実施する。
  5. 事務的なオリエンテーションと区別し、初期臨床研修プログラムの導入に際し、特に医療人として最低限必要な基本姿勢・態度に重点を置いた入職時オリエンテーションを行う。
    • (1)患者―医師関係(2年目のジュニアレジデント参加)
      (a)インフォームド・コンセント(SGD・ロールプレイ)
      (b)接遇(SGD)
    • (2)チーム医療
      (a)各職場からのオリエンテーション
      (b)病棟での看護師体験、薬剤科での医療安全実習、検査科でのグラム染色
    • (3)ICLS実習(2年目のジュニアレジデント参加)
    • (4)採血、ルート確保の実習(2年目のジュニアレジデント参加)
    • (5)ER外科・小外科実習(シニアレジデント、2年目のジュニアレジデント参加)
    • (6)基本的身体診察法の実習(2年目のジュニアレジデント参加)
    • (7)感染予防実習(Standard Precaution、院内感染対策などの小講義)
    • (8)EBM実習(シニアレジデント、2年目のジュニアレジデント参加)(SGD)
    • (9)緩和医療・臨床倫理実習(2年目のジュニアレジデント参加)(SGD)
    • (10)医療の社会性実習(2年目のジュニアレジデント参加)(SGD)
      (a)保険診療
      (b)退院援助
      (c)医療費
    • (11)診療科業務に関する実習
      (a)病棟入門
      (b)電子カルテ操作
      (c)シャドゥイング
  6. 2年間を通して各診療科の枠にとらわれない核となる医療の態度、技能、知識を修得するための コア・カリキュラムを研修管理委員会で運営・管理する。
  7. 専門診療科副当直に代えて東京ER府中にて総合診療研修を行う。研修医は指導医と共に 夜間研修(週1回)と休日研修(月1回)を24ヶ月にわたり経験する。
  8. 臨床研修医は、教育行事に出席する義務を負う。
    A. コア・セミナー
    (1)コア・レクチャー(年30回)
    (2)ERカンファレンス(週1回)
    (3)フィルムカンファレンス(週1回)
    (4)CPC(年10回)
    B. 病院主催の行事
    (1)院内教育行事(医療安全、クリニカルパス、接遇講習など)
    (2) 院外教育行事(都立病院研修医発表会、保険医講習会)
    C. その他
    (1)ERグレード試験(年2回)
    (2)研修医学術発表会(年1回)
  9. 研修終了後の進路など研修医の諸問題に対応する年次別担任指導医を配置している。
    研修医のビジョンを考慮して中期研修の期間割を行う。個人面談(年2回)を実施する。
  10. 研修医からの逆評価(月1回)を実施している。
  11. 新医師臨床研修制度と整合性のとれた独自のシニア制度(中期・後期研修)がある。

2.カリキュラムの概要

当院のカリキュラムは、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(知識、技能、態度)を身につけるためのminimum requirementとして、厚生労働省案の「臨床研修の到達目標について」に準拠したプログラムになっている。
 厚生労働省案の到達目標は、2年間の初期臨床研修で習得する達成目標である。ここで問題となるのは縦割りの専門診療科をスーパーローテーションするスタイルの研修システムの中で、厚生労働省案の到達目標を達成させるための方略である。分他別に専門診療科に割り振っても十分な研修ができない。そこで、専門診療科研修のカリキュラムは、従来の専門医を作るためのプログラムを大幅に見なおして「プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身につける」を意識した一般目標、行動目標、経験目標を新たに設定した。
  各診療科カリキュラムとは別に、2年間を通して各診療科の枠にとらわれない核となる医療の知識、技能、態度を修得するためのコア・カリキュラムを研修管理委員会で運営・管理する。
 常にminimum requirementの習得を意識するために、研修医の到達度を形成的に評価し研修医にフィードバックする。専門診療科研修に対する評価は、各専門診療科研修終了時に行う。ER研修に対する評価は、年2回行い、単独診療認定および研修修了認定の目安に活用している。

3.ERグレード試験とは何か

A.概要について
研修初期臨床研修の目的である基本的臨床能力の修得状況を形成的に評価するために、多項目について2年間に4回実施される試験のことである。  ER単独診療許可の目安として東京都立 多摩総合医療センター臨床研修管理委員会で考案し、ERグレード試験と命名した。平成15年からERグレード試験(多項目試験)を実施している。研修医担任指導医は、ERグレード試験結果と各診療科病棟評価を把握し2年間通して担当研修医に個人面接を実施している。
B.評価の内容について
厚生労働省の臨床研修の到達目標について「行動目標」、「経験目標」が到達できているか6ヵ月月毎の自己評価に加えて、2年次からのER単独診療許可の目安(救急チームの一員として必要な診療能力水準)にあるかを評価している。  以下の大項目10個(1)〜(10)について、各大項目を5段階で評価する。
  1. ER研修毎の看護師による評価:週1回の救急診療科当直、月1回のER外科当直ごとに評価を実施する。
    下記の項目について、評価基準に従い5段階評価する。
      (1) 患者さま及び家族への応対、説明は適切であったか
      (2) 救急チームの一員として適切に行動したか
    ERグレード試験実施の前月までの過去6ヵ月分の評価の平均点を、評価基準に従い5段階評価する。
  2. ER研修毎の指導医による評価:週1回の救急診療科当直、月1回のER外科当直ごとに評価を実施する。
    下記の項目について、評価基準に従い5段階評価する。
      (1) トリアージは適切であったか
      (2)患者さま及び家族への応対、説明は適切であったか
      (3)救急チームの一員として適切に行動したか
      (4)鑑別診断は適切であったか
      (5)初期治療は適切であったか
      (6) 上級医、専門医へのコンサルテーションは適切であったか
    ERグレード試験実施の前月までの過去6ヵ月分の評価の平均点を、評価基準に従い5段階
  3. 到達度(行動目標)(小項目21項目):ERグレード試験実施の前月末時点での到達度を自己評価する。小項目の達成度評価 について畑尾正彦氏の評定基準を使用した。各小項目は3段階評価(0点、0.5点、1点)とする。大項目の評価は小項目合計点を、評価基準に従い5段階評 価する。
  4. 到達度(A経験目標)(小項目66項目):(3)と同様。
  5. 到達度(B経験目標)(小項目140項目):(3)と同様。
  6. 到達度(C経験目標)(小項目27項目):(3)と同様。
  7. ER関連記述試験:ERでの標準化された診療マニュアル、ERでのゴミ分別、医療常識などについて出題する。プール問題の作成は、シニアレジデント、指導医、看護師、その他の職員が行う。
  8. ER経験症例口頭試問:事前提出の6ヶ月間に経験したER研修症例一覧の中から口頭試問を行う。鑑別診断、初期治療、フォロー、発表態度について評価する。口頭試問の総合評価は評価基準に従い5段階評価する。
  9. ER経験症例総数:ERグレード試験実施の前月末までにERで経験した症例の延べ件数の多さを評価基準に従い5段階評価する。
  10. ローテーション診療科数:ERグレード試験実施の前月までにローテーションした診療科多さを評価基準に従い5段階評価する。
C.厚労省の到達目標の達成度について
ERグレード試験の大項目4個(3)〜(6)の平均点(5点満点)で評価した。
D.Grade判定とは
大項目10個(1)〜(10)の評価の合計点(10点〜50点、41段階)を、評価基準に従ってGradeを判定する。
Grade 1(10点〜19点) :業務に支障(見学水準)
  Grade 2(20点〜29点) :アシスタント水準
  Grade 3(30点〜39点) :単独診療可能水準
  Grade 4(40点〜44点) :シニアレジデント水準
  Grade 5(45点〜50点) :チーフレジデント水準
ローテーションの一例
内科 4ヶ月
呼吸器科 2ヶ月
循環器科 2ヶ月
麻酔科 3ヶ月
外科 3ヶ月
整形外科 1ヶ月
脳神経外科 1ヶ月
小児科 2ヶ月
産婦人科 2ヶ月
精神神経科 1ヶ月
地域保険・医療 1ヶ月
コア重点研修
2ヶ月

ジュニアの自由選択と新しい研修システムについて

  1. 平成19年度から自由選択は廃止し、コア重点研修(2ヶ月)を実施となった。ERにおける臨床能力の修得や臨床医に求められる画像診断能力の修得には、2年間を通して研修する必要がある。2年目から単独診療する実情に合わせて2年間の研修とは別に、1年次に重点的にERと画像診断について1ヶ月ずつ研修する。
  2. 現在、シニア制度について全国的にそのあり方について病院ごとに調整中であ る。当院で はより充実した研修にするために、平成18年度から初期研修(2年間)に続きさらに1年間研 修できる中期研修(1年間)を開設した。従来のシニアの1年次に相当する。基本的診療能力をきちんと修得するためには初期研修2年間だけでは足りず、2年 間の間に希望する診療科のローテートはできない。しかし、中期研修を組み合わせれば実質的に3年間確保でき、この問題も解決する。卒後3年間の研修で日本 内科学会認定内科医取得水準に到達できる。 中期研修の具体的内容は、シニアレジデントのホームページをご覧ください。
  3. 中期研修修了者には、自分の将来のビジョンに合わせて専門医療、総合医療の資格取得 を目指して集中的に研修可能な後期研修(2年間)が最適である。従来のシニア2、3年次に相当する2年間の研修の中で専門医、医学教育指導医を養成する。 後期研修では、専門診療科外来を担当し退院後の患者さんを自分でフォローする。
  4. 中期研修は、ERグレード試験で、単独診療の水準(ERグレード3)に到達し、ジュニアの上級医として活躍できる研修医には、選考試験は免除される。 (参考) 2007.4.19. 第9回ERグレード試験では、ジュニア2年次全員がERグレード3を取得し、単独診療を認定された。
  5. 後期研修は、ERグレード試験で、シニア水準(ERグレード4)同等以上に到達し、屋根瓦の中核として活躍できる研修医には、選考試験は免除される。

東京都立 多摩総合医療センターのシニアレジデント制度が利用しやすくなります

中期研修を上手に利用してください
平成18年から中期研修が可能になりました
センター画像
1.中期研修(救急総合診療・内科系・外科系コース)
初期研修のローテーション研修の成果をより効果的にするために初期研修2年間に続けて1年間の中期研修(ローテーション)をお勧めいたします。
 医学の基本である内科を重視し、3年後の進路に関わらず認定内科医取得に必要な症例経験と診療能力を養成します。中期研修終了までに認定内科医受験資格が得られます。

 中期研修終了後は、 各自のビジョンに合わせて他の病院に移ることもできます。
 引き続き東京都立 多摩総合医療センターで後期研修(2年間)していただくことができます。
2.後期研修(救急総合診療・内科系・外科系コース)
内科系・外科系コースでは、
 専門医になるための研修を受けていただきます。
 必要に応じて他の都立病院院外研修(3年間で6ヵ月以内)も可能です。
 終了後に各専門診療科の専門医を取得していただきます。
 診療面では専門診療科外来も担当していただきます。
救急総合診療コースでは、
  さらにローテーションすることができます。
  必要に応じて他の都立病院院外研修(3年間で6ヵ月以内)も可能です。
  終了後にはプライマリ・ケア学会専門医を取得していただきます。
  その中から将来医学教育に携わる人材が育成できれば良いと考えます。
  後期研修終了後は、
  指導医として風格を身に付けたものについては東京都立病院のスタッフとして採用します。

東京都立 多摩総合医療センターのシニアレジデント制度が利用しやすくなります

東京医師アカデミーが、平成20年4月に開講します。これまでのシニア制度が、発展した形の医師育成システムです。これまでの病院ごとの特色を生かしながら、従来のシニアレジデントに続きクリニカル・フェローが用意されます。
  東京都立 多摩総合医療センターに設定されたコースは、以下の8コースです。

(1)救急総合診療
  (2)内科系
  (3)外科系
  (4)放射線科
  (5)精神科
  (6)産婦人科
  (7)麻酔科

いずれも東京都立 多摩総合医療センターの特色を生かした可能になります。詳細については、シニアのホームページをご覧ください。
 中期研修が利用できるのは、(1)救急総合診療、(2)内科系、(3)外科系の3コースのみとなります。

1・2年次研修医からのメッセージ (2011年7月7日)

 病院見学の医学生からよく受ける質問項目ついて、ジュニアに無記名のアンケートを実施しました。ジュニアレジデントからのネガティブなコメントもそのままの形で発言者単位に列挙しました。明らかな誤字脱字の修正を除きコメントには筆を加えない方針としたため説明不足で読みにくいコメントも含まれることをお断りします。
 東京都立 多摩総合医療センターのプログラムや病院のシステムから優先順位が規定され個別の学習者のニードに対応できない課題もたくさんあります。東京都立多摩総合医療センターの臨床研修体制は、発展途上にあります。しかし、ER開設後、着実に進化してきました。全国の研修病院の優れた教育システムを見学してよく知っている研修医が東京都立多摩総合医療センターに多く集まります。彼らの提案は東京都立多摩総合医療センターを中から進化させてきました。2年ぶりにリニューアルした「1・2年次研修医からのメッセージ」を参考にしていただけると幸いです。

Q1. なぜ東京都立多摩総合医療センターを選んだのですか?
・(自治医大出身のため)総合的な診療能力を身につけられ、なおかつ将来の志望に合う診療科があったため。
・良い同期と出会えると思ったから
・研修システムがしっかりしていると思ったから
・ERでしっかり研鑽が積めると思ったから
・研修の内容が自分が医師になってからやってみたいものだったので
・不可抗力。すみませんJ大なので
・ER研修をやりたかったので
・自分の診療に対するfeed backがうけやすい環境がある。
・自分のmotivationを維持してくれる同期がいる
・多くの科がまんべんなく充実してて、ERも充実しているため
・プライマリに興味があり、研修プログラムに非常に魅力を感じた
・スタッフの皆様、先輩方をみて、こんな方々と共に働けたらいいなと感じたから
・病院がキレイだから
・妻の関係上
・ERが1年通して研修できるため
・ERがある
・東京で勉強会に行きまくる
・ジェネラルな感じ
・教育熱心そうな感じ
・適度に田舎
・面白い人が集まりそうだったから
・ERで多くの初療につける為
・病院全体の雰囲気が良い
・忙しいだけでなく、自分で勉強する時間も作れると思った
・ 区内へのアクセスの良さ
・どのような医師を作りたいかはっきりしていて、またそれにより2年後の自分をイメージし易かった
・ER研修、教育が他の病院よりもよかったから
・同期のレベルが高そうだったから
・大学の先輩から研修が良いと聞いたから
・志の高い同期と出会えて色々と刺激を受けるし、一緒に働きたいと思ったので
・教育行事が充実している
・研修医主体で任される行事が多い
・研修プログラムが充実している
・研修医のためにここまでプログラムを考えてくれている病院は他にはないと思ったから
・当時のJ1(現J2)の先輩方の姿を見て。堂々としていて、自分の意見を言える。
・指導医だけでなく看護師、シニアレジデントを含め、病院全体で教育しようという気風
・ 教育体制がしっかりしていて、プライマリーケア重視しており、この病院だったら2年間研修していてその後どの科にいっても全人的に診れる医者になれると思ったから。
Q2. ER研修の感想を教えて下さい
・未診断の状態から、自分で話を聞いて、診察して検査・治療計画を立てられるので、非常にためになっています。
・シニアのDr.の指導や意見を聞きやすいことは助かります。
・まだ慣れなくて怖いです。
・症例を経験すればするほど怖い!!あらゆる場所・人・物(時には自分自身が)地雷源だと思います。
・すごく勉強になるけど難しいです。
・毎回勉強になる事ばかり。シニアの先生が優しく指導して下さっているからのびのびと研修できます。
・上級医の下できめ細やかなサポートを得られつつ診療でき充実していますが、自分自身でもっと自立して診療できる場も欲しいです。
・「診断」を学ぶことのできる貴重な機会。楽しいですよ。
・初回は緊張したけど、シニアのDr.が必ずサポートして下さるので安心です。
・一言でいえば楽しい。一つ一つの症例が勉強になります。
・唯一初療にかかわれるので楽しいです。勉強になります。怖いです。
・一つ一つの症状について経験できるので勉強になります。
・とにかくスピードと優先順位の付け方が大切。パニックになりながらも少しずつわかるようになってきてものすごく面白いです。
・病棟で治療、ERで診断を学ぶといったコンセプトを感じます。
・出来ないことを知る機会と認識しています。
・様々な症例を経験できるが、偏りはあるかも知れません(6月現時点で)。
・初期対応に主体的に関われるので、教育的だと思います。
・すごく充実しています。実際にやってみてプライマリケアを学ぶ上で、ER研修は必須だと思います。
・自分で出来ることが多いです。ERマニュアルを使うと勉強になります。
・これからのDrには必須の経験だと思う。とても勉強になります。
Q3. 診療以外にどんなことをしていますか?
・ちょっぴり勉強、たまには飲んで。
・飲み会
・睡眠
・ひたすら睡眠補給。月1で病棟でコンサートしています。
・スポーツジム
・医局で勉強。週末は陽を浴びに外出しています。
・自分の勉強。同期でおしゃべり。
・事務仕事、芸、飲み会。もう少し専門的な勉強をする時間がほしいところです。
・勉強。寝る。J1としての仕事。同期とのコミュニケーション
・休日は同期とランチに行ったり、たくさん寝たり、新宿に買い物に行ったり。
・本を読むのは好き。
・飲み会とかグルメツアー
・カルテ、サマリーなどの事務業務。
・検査の立会い。
・飲みニケーション
・ゴルフ、カラオケ
・病棟コンサート。セミナー、講演会巡り。
・研修医フォーラムの準備。自分たちで勉強会開催。東京という立地を活かして、院外の勉強会に参加。
・寝る。
Q4. カンファレンスやセミナーがほかの病院に比べて多いと思いますが、どう感じていますか?
・研修医の発表のプレゼンが多い
・実際負担の方がでかい気がする
・勉強する機会に恵まれていて良いと思う
・日々の業務に追われていて、生きている中、ふと我に返る瞬間
・全部出るのは大変だけ、力はつくと思う
・去年(2010)に比べて今年(2011)は外部講師のセミナーも増えて明らかに充実してきている気がする
・勉強にはなるが、しっかり身に着けていかないと、ただ聞き流すだけになる可能性も
・出られないくらいある、出た方が役立つ
・上が教える文化がある病院はレジデントが育つと思う
・大変充実していて基本的には刺激になるが、ER研修でカンファレンス・セミナーに参加したくても出れない時もあってストレスになる
・とても恵まれていると思う
・カンファの準備なども、自分が発表となることが多々あるので、大変に感じることもあるが、その反面勉強にもなる
・研修医だと参加することが大変だが、ありがたいと感じている
・勉強になるが、出席は科によって大変かもしれない
・大変と感じることがないといえばうそになるが、毎回100%満足している
・やや消化不良気味、少し減らすくらいがちょうどよいと思う
・カンファレンスが多くてもレベルが低ければ意味がない。ひとつひとつのレベルをあげていけばと思う
・少し多く感じる時もあるが、ほとんどがERにつながるもので、実践的にすぐに使えることなので、勉強になる
・林先生や山中先生など有名な先生が講演に来てくださったり貴重な話を生で聞けるのはとても良いと思う
・やる気がなければなかなか行けない
・イベントを企画してくれるのはありがたい
・教育病院のあるべき姿だとおもう
・眠いときもある
・教育を受ける機会としての意味だけではなく、発表の場が多いと思う
・良いと思う
・チャンスが多いととらえている
・特に何も…
・カンファやセミナーはとても勉強になる
Q5. 給料はどうですか?
・通帳確認していないからわからない
・低い。本に消えますが生きてはいけます
・OK
・不満なし!でも増えることに文句は言いません
・決して高くないけど、使う暇がないからあまり不満はないかな。
・適度
・研修なので、そこはあまり考えていない。餓死していないから良いと思う
・初めから少ないことを気にしてなかったけど、勤務時間と比較すると明らかに少ないよねってしみじみ感じる。
・正直、不満はある。なんとかならないものか
・手取り25026万。本の購入以外に使う時間もないので、特に不満はないです。
・普通。使う時間もそこまでないので、お金がなくて困ることはないのでは?
・寮が安く、周りに店がないので十分です
・満足です。
・特に安いとも思わない。使う暇ないし
・別に問題ないと思います。
・あまり使わないので貯まってきた
・まあまあ
・安い。最初は気にならなかったけど、周りの話を聞いているともっと多くてもいいのではないかと
・大学病院よりも高給
Q6. 生活環境はどうですか?夕食は?
・寮がひどい(笑)夕食はみんなで食べに行くか、ローソンか、なしか
・病院周辺にごはん屋さんがあったら…と思う。
・生活環境は適度。夕食はローソンでないことは少ない
・職員食堂が夜に開いていれば助かるのになと思う。とはいえ、あまり困ったことはない。
・食べなかったり、コンビニのことが多い。時間がとれれば同期と飲みにいくことも。スーパーは西国分寺駅前が最寄りなのでなかなか自炊はできていません。でもAM1時までやってますよ。
・頑張って最初の頃は自炊していたが、途中で断念してだいたい食堂かローソンです…駅前にスーパーやら何でもあるので休日にものが買えなくて困ることは少ないです。
・快適だが寮は古い。夕食は出前かコンビニ。または上の先生たちと外食。
・ローソン連打。土日は1食くらい食べに行く。とらさんがオススメよ。
・結構食べない。
・周りにお店は少ない…けれど探せばいくつかいいお店があるので、10時までに病院でれれば外食してます。
・ローソン漬けになります。飲み会は国立、立川、国分寺でそこそこ店はあります。西国分寺にもいい居酒屋はありますよ。
・夕食はコンビにorお菓子。寮での生活はまずまず。でも滞在時間が短いから我慢できる。
・特に不満はないけど、ローソンに飽きる。夕食は自炊0。
Q7. 医師以外の業種の人と連携はどうですか?
・看護師の方々が各病棟多い、毎日担当も変わるので、なかなか個人間で連携して各患者の診療にあたれないのが現状です。技師さんやPT・OTの方でいろいろ教えて下さる人が多いです。
・細菌検査室の人やPT・OT・STさんとはよくコンタクトをとってます。
・苦にならない。
・名前を覚え、交流会etc.のちゃんと参加することがカギかと。
・まだあまり仲良くなってないです。
・コメディカルがやさしいので取りやすい。
・ベテランナースも多く、よく連携できていると思います。
・コメディカルの方々は優しいため、うまく連携できていると思う。
・みんなやさしいです。
・その人次第ではないか?うまくやっている人はうまくやっていると思う。
・たまに恐いナースはいるけど、比率は高くないと思う。他のコメディカルはかなり良い感じ。
・とても良いです。
・とても良好。ナースの方々、技師さん…皆さん優しいです。研修医の事を気にかけてくれます。(空気のように扱われることはないです。)
・自ら関わりにゆけば問題ないと思う。
・連携はどの病院とも大差はないけど仲良くはなれる。
・大学に比べると格段に良い。話しやすい人が多い。
・まずまず。技師さんの良い人率高し!!
・なかなか慣れなくて、迷惑かけてます。
Q8. 日々の生活の楽しみはなんですか?
・ゴルフ
・DVD鑑賞
・食事
・同期との他愛のないトーク
・飲み会
・親しい人との電話
・新しいことを学ぶこと
・寝ること
・深夜2時〜4時の誰もいない車道の真ん中を自転車で爆走
・睡眠
・おいしいごはんを食べること
・週一回のスポーツジム
・音楽
・ER当直
・同期と食べる
・患者と少しでも良い状態にできるよう考え勉強すること。でも仕事の話ばかりでは疲れるので、雑談をして楽しみます。
・新しいことを学ぶこと
・同期、先輩、上級医と話すこと
・布団に入るとき
・寝ること
・目覚ましテレビの“今日の占い”
・ごはん
・飲み
・一日一日、新しい経験ができるし、全てが楽しいです。
・晩酌
・家に帰ってベッドにダイブする瞬間。
・コンビニの新製品お菓子をcheckすること
・友達と会うこと
Q9. 土日や祝祭日はどう過ごしていますか?仕事ですか?
・半分仕事。半分は寝て体力を取り戻すか、家族や親しい人と会う。
・土曜日は仕事。日曜祭日は午前中病棟。
・睡眠
・当直or勉強会の2択
・1日1回は患者を診ます。落ち着いていれば外へ出かけます。
・土曜日中(少なくとも午前中は)病棟業務。土日のどちらかは大抵1コマER。あとはドライブなど。当直医制で自由にduty-freeになるのは大きい。
・土日の片方は当直・日直で潰れることが多くて、ひたすら寝て終わることもしばしば。余力があるときは買い物、マッサージ、温泉に行ったりします。
・@仕事、A飲み、Bジム
・できるだけ寝る。余力があれば勉強とゲーム。
・仕事です。時々飲みニケーション。
・仕事+α
・土日の半分くらいは仕事or勉強している。あとは睡眠・読書・買い物・友人と会うなど。
・病院に来ない日は少ないですね。でもそんなに長時間いるわけではないし、飲んだり実家帰ったりしています。
・休めるときは休む。仕事もやるけど。
・仕事のことが多い。
・仕事がほとんど。たまに友人と食事・買い物へ。
・科にもよるが、基本的に毎日病院に顔を出すようにはしている。最低限、患者さんの回診だけはします。土日どちらかで良いよと上のDrが言ってくれることは多い。
・仕事と遊び半々!
・やっぱり病院に行ってしまう。理想は午前病院、午後は遊ぶ。
・土日の午前は仕事の事が多いですが、午後に買い物行ったり、飲み行ったり。1日休みのこともあります。
Q10. 東京都立多摩総合医療センターでの研修は楽しいですか?
・楽しい。けどhard(自分的には)。良い同期・先輩に恵まれて良かったです。
・研修は正直キツイ。同期と仲が良いので雰囲気は良い。
・まだ慣れてなくて大変です。
・できることが増えてくると、割と自由なのでだんだん楽しくなってくる。
・忙しいですが楽しいです。悩んでも気軽に質問・相談できる先生が多いのでストレスになりません。
・喜怒哀楽に満ちた研修ライフを送れます。
・大変ですが充実はしてると思います。考える余裕があるちょうど良い忙しさだと思います。
・楽しい。
・楽しくはない。使命感を時々感じる。発作的に。
・今のところ満足。
・楽しいです。自分のペースでやってます。
・私はとても楽しいです。教育や企画に興味があり、主体的に研修を行いたい方には胸を張ってお勧めします。
・楽しい時も辛い時もあるけど、選んだことは後悔していないし、良い環境に恵まれていて充実している。
・おおむね楽しいです!!
・楽しいです。
・同期に恵まれ、上の先生の恵まれ大変だけど楽しいです。
・楽しいですーー!!!
・最高です!
・言わずもがなで楽しいにきまっています!!
・楽しいです!!

地域医療研修を終えて

大村 綾子(2005年4月初期研修修了)

 「診療所研修?それってどんなことするの?」「診療所研修って本当に必要なの?」「1ヶ月間ゆっくりしてきなよ」などと実習前は病院内の上級医師に言われたものでした。診療所に対しては病院の医師でさえも「医師が1 人で細々と診療をしている」「患者の多くはお年寄りで世間話をしていればいい」などと言ったイメージを持っている医師が多いようで、かつての自分も漠然とそんな想像をしていました。先に実習を終えた1年上の先輩から、外来の患者数がかなり多く、その上在宅医療もしていてかなり忙しいなどと聞かされ、具体的なイメージの湧かないまま不安と期待の混じった思いで研修を迎えました。初日から驚きの連続で、聞いていた話どおり忙しく、充実した毎日で1ヶ月があっという間に終わってしましました。診療所での日常診療の中に自分自身のそれまでの考えを改め、自分のこれから行っていく医療の方向性を決めるきっかけになるような体験がいくつかありました。

新田クリニックでは外来診療、往診、リハビリ、デイケアサービスを行っており、新田先生の指導のもと外来、往診、デイケアで研修をしました。加えて、グループホーム設立時期であったため、グループホーム立ち上げの実際を間近で目撃することが出来ました。外来には内科、整形外科といった単一科では収めることの出来ない、様々な主訴を持った患者が受診してきました。また、患者数も多いため病院で行われている外来のような場面もありましたが、それだけではありませんでした。驚いたのが、一人の医師が一つの家庭全員の主治医であるということ。一人の医師が一人の患者の内科系疾患から外科系疾患まで全身を把握し、その患者だけでなく、その家族全体の健康管理に関与し、その家族内で病気に絡んで生じた、介護に関わる問題、経済的な問題、心理面での問題に対処している実態もありました。また、病院に紹介し、治療を終えた患者が戻ってくるといった、病院側からみていた地域医療連携を逆の立場で経験することにより、病院医療を一歩離れると、今まで気付かなかったこともみえてきました。病院から治療を終えて帰ってきた患者の生の感想も興味深いものでした。

在宅医療では実際の患者さんの生活の場に足を踏み入れて、患者の家庭環境、社会的背景を把握しなければ、患者の為の良い医療は提供出来ないということを実感しました。痴呆のある独居老人、高齢者が高齢者を介護している家庭など患者を取り巻く環境は個々の患者によって違います。根治できない悪性腫瘍や慢性疾患をもつ患者に対し、どういった医療を提供するかは病院でも問題になっていることですが、実際に患者の生活の場を知るとより痛切にその患者に必要な医療がみえてくるような気がします。高齢者同士で支えあっている家庭では一方が寝たきりになってしまうと、寝たきりになった患者の帰る場所がなくなってしまいます。そのためには病院で疾患だけを治療するのではなく、患者のADLを低下させないようなリハビリテーションを早期に開始しなければいけません。病院では肺炎なら抗生剤投与をし、その他は何もせずベッドに寝かせきりであったりという現場を当たり前のようにみかけています。在宅の現場では入院前に一人で立ち上がることのできた患者さんが2週間の入院を経て、ベッドの上で自ら膝を立てることすらできない完璧な寝たきりになって帰ってきてしまったという状況を目の当たりにしました。一度介護保険認定審査会を見学するというチャンスにも恵まれ、知ったことなのですが病院医師が書いた主治医意見書の多くからは患者像が見えてこないという悲しい実態があります。そんな中で主治医意見書はほとんど意味をなさないものとみなされ、現場に出入りしているケアマネージャーの書いた意見書だけを頼りにしなければいけないという状況となっています。やはり患者に適切なサービスを提供し、より良い生活を送ってもらうためには医師の意見書は必要です。どれだけ病院医師が患者のその後の生活に無関心かということを表しているような気がしてなりません。その他、在宅には末期癌患者が多くいます。研修期間中に癌患者のお看取りの現場を体験することはなかったのですが、家庭で末期癌患者が暮らしている状況をみることができました。そこには病院では末期癌患者としてしかなかった個人が、ひとりの人間として存在していました。今まで暮らしてきた環境で普通に暮らしていく、そんな当たり前の生活を垣間見ることがとても貴重な体験でした。病院でなくても在宅で緩和医療は行っていけるし、むしろ在宅で行われた方が患者にとって良いケースが多いのであり、医師側にはその場を提供する知識及び配慮が必要であると思います。

診療所で1ヶ月仕事をしていて、医師以外のスタッフがどんな仕事をしているのかを間近に見ることもできました。大きな病院の中では医師が関与せずに行われていることがどれほど多いことか。診療所という狭い空間の中で多くのことが行われているため、医師が他の職種のスタッフが実際に働いている現場を目にすることが多く、指示も全部顔と顔を合わせて行われているため、一緒に医療を行っているという連帯感があったと思います。一人の患者が多くの人の手によって支えられているのだということ、チームワークの重要性、医師にはそのチームのリーダーとしての役割があるということを改めて感じました。1ヶ月という短い期間ではありましたが、今後の長い医師生活を営んでいく上での土台を築けたような気がします。医療は病気だけを相手にするのではなくて、病を抱えた一人の人間の手助けをするためにあり、その舵を握っているのが医師であるということを知りました。それには医学的知識だけでなく、医療制度に関する知識も必要ですが、ただ知識を習得するだけでなく、一人の人間として成熟していくことも必要です。これから自分が学ぶべきもの、学ぶべき姿勢が具体的なものとしてみえてきたといえます。

まだまだ、このような地域医療に積極的に関わっている診療所は少ないようですが、スーパーローテート研修義務化に伴い、地域医療の実態、在宅医療の必要性(家庭医の必要性といった方が正しいのかもしれません)を認識する医師が増加し、多くの人が病に倒れても行き場がなくなることのないような環境が整備されていくことを願っています。

過去の選考試験出題内容とマッチングの結果について

平成21年度選考試験の内容について(抜粋)

(1)OSCE1: 別々の作業(切り紙・描画)を学習したペアが協力して,制限時間内に作業を行う。作業は10人が2人ずつ5組に分かれて実施する。
(2)OSCE2: 水薬を患者に配薬する。(処方箋を選び,水薬を準備・配薬し,片付ける)
(3)OSCE3: 脈の診察と患者への結果を説明する。
(4)OSCE4: ERにおける専門診療科医師にコンサルテーションする。
(5)筆記試験1: 計算力・敬語の常識問題を行う。
(6)筆記試験2: 患者権利章典とPC理念に照らし合わせながら事例を考える。解答欄の冒頭のストーリを完成させる。作成した文章の該当する箇所に患者権利章典、プライマリ・ケアの理念の引用番号を付ける。
(7)筆記試験3: 服務を考える。医療現場での個人情報と警察対応について考える。
(8)筆記試験4: ストレッチャーからの転落,医療安全,チーム医療,接遇について考える。
(9)筆記試験5: 病棟診療の映像を見て,問題点について考える。
(10)集団面接: 試験・プログラムに関する意見交換を中心にフリートーキングする。
(11)個人面接: 新社会人採用時の一般的な面接を行う。
  募集定員 出願者数
受験者数
応募者数*
1位希望者数**
平成16年度 6 105 94 87 30
平成17年度 8 108 106 101 44
平成18年度 10 68 67 68 41
平成19年度 13 82 82 79 38
平成20年度 13 63 62 60 27
平成21年度 13 64 61 60 34
応募者数*:出願者数や受験者数ではない。病院を希望順位登録した参加者(6年生・卒業生)数のことである。
1位希望者数**:マッチング中間発表で1位の順位でその施設の研修プログラムを指名した参加者の総数である。