薬剤科

概要

特色・専門領域

 私たち薬剤科では、「すべての仕事は患者さんに通じる」をモットーに病院内のすべての医薬品に関する仕事をしています。
 薬剤科の陣容は、調剤室、注射室、抗がん剤調製室、および病棟服薬指導業務の4部門を中心に、医薬品情報室、医薬品管理室、治験事務局等の業務を常勤薬剤師29名と非常勤薬剤師8名の総勢37名で構成され、患者さん中心の業務を展開しています。
 医薬品の購入から、調剤や注射払い出し、抗がん剤混合調製、病棟における服薬指導など患者サービスに努めるとともに、医師や看護師等への医薬品情報の提供や問い合わせなどを通じて、チーム医療に貢献し、医薬品の適正使用の推進を図っています。
 各領域の専門薬剤師育成に積極的に取り組み、がん化学療法認定薬剤師や栄養サポートチーム専門療法士、糖尿病療養指導士、緩和医療認定薬剤師、治験コーディネーター等の育成に努め、それぞれの専門性を生かした活動を始めています。外来患者の調剤では、必要な患者に相談室での服薬指導の実施や一部検査データ等の確認が必要な患者さんには、正しく飲んでいるか、副作用はないかなど注意してお薬を渡しています。入院患者さんには、病棟で薬剤師が直接、お薬の説明や疑問にお応えします(薬剤管理指導)。また、栄養状態や痛みで苦しんでいる患者さんへは医師や看護師と 協力して、患者さんのQOLの向上に貢献しています。

業務紹介

調剤
院外処方
お薬相談
注射調剤
病棟服薬指導業務
医薬品情報管理業務(DI)
医薬品管理業務
製剤(市販されていないお薬の調製)
無菌製剤
抗がん剤調製業務
医薬品安全管理業務
専門薬剤師育成
学生実習

調剤

 医師が発行した処方せんに従って患者さんのお薬を作ることを、調剤といいます。
 薬剤師は、まず受け取った処方せんの内容に疑問点がないか、不適切な点がないか確認を行います。混合する薬剤については、混合後も患者さんが服用するま で、湿度などにより変化することはないかなど安定性についてもチェックを行います。その上で、錠剤、散薬、水薬、外用薬(ぬり薬、目薬)などを調剤します。そして最後に、処方せんと調剤されたお薬に間違いがないか最終チェックを行った後、患者さんにお薬をお渡ししています。

 お薬と一緒に、処方されたお薬の名前、作用、副作用、使用上の注意などが書かれた「お薬の説明書」をお渡ししています。大切に保管し、他の病院にかかる時は必ず持参して、服用中のお薬を確認してもらいましょう。副作用の項には、患者さんご自身で気づいていただくことが重要な、初期の症状を記載しています。重篤な副作用は、ごくまれにしか起こらないものでも、初期の段階で気付くことが大切です。

院外処方

 院外処方せんは、地域の保険薬局で調剤してもらうための処方せんです。保険薬局では、薬歴を管理し、複数の医療機関からのお薬や、市販薬との飲みあわせ、重複のチェックを行っています。ぜひ「かかりつけ薬局」を決めてご相談ください。院外処方せんは発行日を含めて有効期間が4日間となっています。なお、保険薬局では患者さんがご自分のお薬を「先発医薬品」と「後発医薬品」から選ぶことができます。具体的にどのお薬を選ぶかは、院外の保険薬局で、薬剤師と相談してください。

お薬相談

当院で処方されたお薬についてご相談に応じています。
・薬剤科窓口で随時受け付けます。
  平日 9:30〜16:30

・ご相談に当たっては、以下の情報が必要です。
  患者さまの氏名、ID番号、診療科名、処方医師名、処方日
  ご相談の際には必要なお薬を必ずご持参ください。

注射調剤

 注射調剤は注射処方せんに基づき、患者さんに静注や点滴静注をするためのお薬を取りそろえ、鑑査し、外来や病棟に払い出します。入院中病棟や外来のがん化学療法室で使用される抗がん剤については、化学療法レジメンに沿った投与量・投与期間等の確認や患者さんの検査データなどみた上で、個人別払い出しを行っています。


病棟服薬指導業務

 担当薬剤師が、入院患者さんに対して、使っているお薬の相互作用や適正な量かどうかのチェックを行っています。そして、必要に応じて患者さんと直接お話しすることで、服用中のお薬の説明や、アレルギーの経験、副作用が現れていないかなどの確認を行っています。その結果を電子カルテに記載し、医師や看護師をはじめ、他の医療スタッフとともに、安全な医療の実践に努めています。現在は、全ての病棟を対象に実施しています。

医薬品情報管理業務(DI:Drug Information)
 医薬品情報室では、お薬に関するあらゆる情報の収集・整理・管理をしています。また薬事委員会の事務局業務や採用医薬品集の管理も行っています。 医師を始めとする医療スタッフや患者さんからの問い合わせは毎月120件ぐらいあり、回答に当たっては得られた情報を評価・整理してわかりやすい説明につとめています。患者さんへは直接伝えたり、病棟で薬剤師を通して回答しています。医師等、院内への情報発信は、電子カルテやコンピューターネットワークを利用しています。 医薬品の情報は日々更新されていくため、薬剤科内部での勉強会を定期的に企画して新しい知識の習得を推進しています。 医薬品情報室は、様々な業務を通じて、常に最新の医薬品情報を患者さんのために活用できるように努めています。
医薬品管理業務
 医薬品管理室は、医薬品を購入・供給を担当する部門です。薬品在庫管理システムを利用し医薬品の使用量を把握して効率的な購入管理を実施しています。院内の医薬品すべてについて保管状況を適切に管理し、使用期限等についても定期的な確認を病棟薬剤師・看護師と協働で実施しています。なかでも法律で規制されている麻薬・向精神薬・覚せい剤原料・ 毒薬・血液製剤等などは一薬品ごとに受け払い簿を作成して厳しい管理を行っています。また、医薬品統計(経理月報、薬効別費消額等)、後発品の導入資料の作成など効率的な病院経営への貢献を目的とした業務を担っています。

製剤

 患者さんの治療や検査には、製薬会社から市販されていないお薬が必要になることがあります。このようなお薬は、医師からの依頼を受け、倫理性や安全性、安定性などを検討した上で、薬剤師が調製しています。
 飲み薬(粉薬、水薬)、塗り薬(水薬、軟膏)、目薬など約40品目を調製しています。

無菌製剤

 注射薬が調製できる無菌室(クラス10000)の設備を整えており、市販されていない注射薬を調製しています。
ご自宅で中心静脈栄養に用いる注射薬を用意することも可能です。

抗がん剤調製業務

 新たに抗がん剤調製室を設け安全キャビネットを3台設置して外来化学療法室や病棟で投与される抗がん剤等を薬剤科で調製しています。また、がん化学療法部会の事務局としてレジメンの管理や円滑な運用に努めています。

医薬品安全管理業務

 薬剤科では病院内で医薬品が適正に使用されるように様々な取り組みを行っています。各医薬品について病院全体で適正な管理がなされるよう定期点検を実施したり、リスクマネージャーと組んでヒヤリハット事例の収集、解析を行い過誤防止に努めるなど、医薬品に関する総合的な安全対策に取り組んでいます。

専門薬剤師育成

 患者さんのために、がんや緩和医療、感染防止、栄養サポート、糖尿病療養指導など様々な分野でより専門的な知識を持った薬剤師を育成しています。現在、十数名の薬剤師が資格を持ち、活躍しています。

学生実習受け入れ

 薬学部6年制の施行に伴い、実務実習認定薬剤師4名を配置し、薬剤科内の教育指導体制を整備に努めています。薬剤科内外にわたる2.5ヶ月間の実務実習を実施しています。

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