麻酔科
概要
特色・専門領域
麻酔科は常勤医師14名、非常勤医師8名(シニアレジデントを含む)により、手術患者さんの麻酔管理、ペインクリニック、緩和医療、集中治療、救急医療を行っております。東京ER、三次救急に関連した緊急手術が多いのが特徴で、24時間緊急手術に対応するため、365日二人当直体制で、小児総合医療センター麻酔科、神経病院麻酔科と連携を取りながら運用しています。
【手術麻酔】
当院手術室での年間手術件数は約7200件で、その内、麻酔科管理のもとで行われる手術(比較的大きな手術)は年間約6100件です。麻酔は手術に伴う苦痛を取り除くもので、局所麻酔、静脈麻酔、脊椎麻酔、硬膜外麻酔、全身麻酔などがあり、手術内容や患者さんの全身状態に応じて麻酔方法が選択されます。
- 入院前の麻酔説明、相談:
- 手術予定の一部の患者さんは、入院前に麻酔科外来を受診して頂き、麻酔、手術を安全に 行うための追加検査などが必要かを調べるために診察を行わせて頂くことがあります。
- 手術前日:
- 15時から17時までの間に麻酔科外来で、麻酔科医が患者さんに麻酔の説明を行います。重症患者さんの場合は、担当麻酔科医が患者さんの病棟に直接お伺い致します。事前に患者さんの情報を得た上で行いますが、麻酔に関連した既往歴や家族歴などは直接患者さんにお尋ねし、麻酔を行う上での必要な特殊な診察(首の動き、開口の程度、下顎の大きさ、歯の状態、背骨の状態など)をさせて頂きます。その後に、麻酔に伴う合併症を含めて手術時に行う麻酔について詳しく説明致します。
- 手術当日早朝:
- 担当麻酔科医は7時頃から手術室で麻酔の準備を始めます。8時からのカンファレンスでは、麻酔科スタッフ全員の前で担当患者さんの麻酔計画を発表します。全員で内容を検討し、それに基づき責任麻酔科医が最終的に麻酔方針を決定し、注意点を指示します。担当麻酔科医は、指示に基づいて必要薬剤、器材を追加準備します。
- 麻酔および手術中:
- 患者取り違え防止のために、手術室入室前には主治医、担当麻酔科医、手術室看護師、病棟看護師全員で、ネームバンドを用いて認証を行います。患者さんが手術室に入室されますと、まず心電計や血圧計などを着けます。輸液および薬を投与する点滴のために少し大きめの留置針を入れます。麻酔法を再度患者さんに確認し、麻酔を開始します。麻酔科医は手術中の患者さんの状態を常に観察し、呼吸、循環の調節を行っていますので、急変に際しては迅速に対応できますし、状況に応じ術者に手術方法の変更を求めることもあります。
- 手術翌日:
- 麻酔科医は手術患者さんの術後診察のために手術翌日に病棟に伺います。患者さんに対し、痛みの程度はどのくらいか、めまい、吐き気はないかなど細かい点を確認させて頂き、麻酔の合併症の発生がなかったかを調べるとともに、麻酔の印象をお聞きし、更に良い麻酔を行うには今後どのようにすればよいかを毎朝のカンファレンスで検討しています。また、簡易式PCAポンプおよび機械式PCAポンプを用いて、手術後の痛みを軽減させる方法を行っています。
- 【ペインクリニック】
- 「ペイン」は「痛み」の意味ですから、ペインクリニックとは「痛みの診療」ということになります。
ペインクリニックで行う治療に関しましてはペインクリニック外来をご参照ください。 - 【緩和医療】
- 当院では緩和医療チームを結成し、がん患者さんが少しでも安楽に過ごすことができるように定期的に検討会を開き、意見交換しながら活動しています。また、院内セミナー、外部講師を招いての講演会などで、院内の啓蒙に努めています。
主な医療設備
【手術室】- 全身麻酔システム(15室全室に装備):人工呼吸器内蔵の最新式全身麻酔器
- 患者監視システム(15室全室に装備):心電計、自動血圧計、経皮的酸素飽和度、呼気炭酸ガス、体温、観血的動脈圧などの同時測定可能
- 経食道心臓エコー装置(2台):心臓血管外科の手術中に使用
- 高頻度ジェットベンチレーター(1台):呼吸器外科手術の低酸素血症予防に使用
- 体温維持装置(循環式:15室全室に装備):手術ベット上に敷き、温水を循環させ患者さんの体温を維持
- 体温維持装置(温風式:15台):体表面から温風により患者さんの体温を維持
- 筋弛緩モニター(15室全室に装備):手術中に使用する筋弛緩薬の効果の判定
- 直流式除細動装置(2台):緊急時の除細動
- 経皮的心臓ペーシング装置(1台):突然の心停止時に体表面から心臓を刺激し動かす
- 気管支ファイバースコープ(9台):気管支にある痰を吸引して肺炎を防止
- 血液ガス測定装置(1台):血液中の酸素や炭酸ガスの濃度を調べる機械
- 移動式透視装置(2台):骨折などX線透視を必要とする手術に使用
- 連続心拍出量測定装置(2台):特殊なカテーテルを挿入し、心臓が送り出す血液量を連続的に測定
- 呼気麻酔ガス濃度測定装置(10台):体の中の麻酔ガス濃度を測定
- 機械式PCAポンプ(15台):手術後の痛みを軽減させる機械
- 自己血回収装置(2台):術野から出血した血液を清潔操作で回収し、自己血輸血という形で返す
- 麻酔深度モニター(15室全室に装備):麻酔の深さを測定する
- 血管穿刺・神経ブロック専用エコー(2台):血管穿刺、神経ブロックに使用
【ペインクリニック外来】
- 神経ブロック専用ベッド(1台):特殊な体位の保持が可能なベッド
- スーパーライザー(処置台4台全てに装着):熱エネルギーを利用した疼痛治療装置で注射が嫌いな患者さんに好評
- 低周波刺激装置(処置台4台全てに装備):針治療の通電に使用する
- 赤外線治療器(1台):腰や膝の痛い所にあてると痛みが緩和
- イオントフォレーサー(1台):薬液をイオン化して皮膚から浸透させる機械
- 誘発電位筋電図検査(1台):顔面神経麻痺の程度を電気的に評価する
- 高周波熱凝固装置(1台):痛みの原因となっている神経を破壊する
診療実績
| 平成18年度 | 平成19年度 | 平成20年度 | 平成21年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 手術件数 | 手術件数 | 手術件数 | 手術件数 | |
| 麻酔科管理下手術件数 | 4,834 | 4,817 | 4,923 | 4,400 |
| 手術件数 | 6,172 | 6,205 | 6,350 | 5,200 |
スタッフ紹介
| 職 | 医師名 | 専門分野等 |
|---|---|---|
| 部長 | ひかわ よしお 肥川 義雄 |
麻酔、ペインクリニック、救急 慢性痛(神経障害性性疼痛) 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会指導医 日本救急医学会専門医 日本ペインクリニック学会専門医 |
| 医長 | さすが もとい 貴家 基 |
麻酔(小児、心臓)、ペインクリニック 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会指導医 |
| 医長 | あべ しゅうじ 阿部 修治 |
麻酔、ペインクリニック 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会指導医 日本ペインクリニック学会専門医 |
| 医長 | やまもと ひろとし 山本 博俊 |
心臓外科麻酔 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会専門医指導医 |
| 医長 | みすみ もとひろ 三角 素弘 |
麻酔、ペインクリニック、内科一般、血液内科 日本内科学会認定内科医 日本医師会認定産業医 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 医長 | わたなべ ひろみち 渡邊 弘道 |
麻酔、ペインクリニック 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会専門医 |
| 医員 | いなよし りえ 稲吉 梨絵 |
麻酔、ペインクリニック 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 医員 | まつばら たまみ 松原 珠美 |
麻酔、ペインクリニック 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 医員 | うすた いわお 臼田 岩男 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 医員 | たなべ せらび 田辺 瀬良美 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会指導医 |
| 医員 | ふじい のりこ 藤井 範子 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 医員 | やの じゅんこ 矢野 絢子 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 医員 | やぶざき きみこ 藪崎 貴美子 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 医員 | とね ともゆき 刀禰 智之 |
麻酔一般 |
| シニアレジデント | おおひら ゆきよ 大平 幸代 |
麻酔一般 |
| シニアレジデント | ほうじょう たかや 北條 貴也 |
麻酔一般 |
| シニアレジデント | みつい ゆうすけ 三井 裕介 |
麻酔一般 |
| 常勤的 非常勤医師 |
ひろと たかゆき 廣戸 孝行 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 常勤的 非常勤医師 |
ながお なみこ 長尾 南海子 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会専門医 |
| 常勤的 非常勤医師 |
たかた まきこ 高田 真紀子 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会指導医 |
| 常勤的 非常勤医師 |
てらい ゆかこ 寺井 由香子 |
麻酔一般 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
| 常勤的 非常勤医師 |
ふくしま ひろこ 福島 紘子 |
麻酔一般 |
| 神経病院医師 (兼務) |
なかざわ けいすけ 中澤 圭介 |
麻酔、ペインクリニック 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |





