婦人科

細胞診と組織診

 細胞診について説明します。まず、医師が臓器や組織の表面から専門の器具で、細胞をこすり取ったり、脱落している細胞をスライドグラスに塗りつけてアルコールで固定します。その検体を検査技師が特殊染色し、顕微鏡で、細胞の形や大きさ、大小不同、染色体の状態、核小体の状態、核縁の状態、などが悪性を示唆する異型細胞の有無を判定します。細胞だけでなく、加えて背景の状態、特に出血の有無などを総合的に判断して診断する、大変高度で困難な検査方法です。

 前述したようにパパニコロ医師が開発したもので、当初は「落ちてきた細胞で何がわかる」と冷ややかだった病理学者も、その診断の正確さに驚いて認めざるを得なくなったという歴史があります。現在では、子宮癌のみならず、体のどこでも細胞が採取できるところでは、癌の診断に欠かせない検査法と認識されています。日本の細胞診断のレベルは大変高く、スクリーニングする検査技師も多く、世界的にみても最高のレベルと言えます。 しかし、あくまでも個々の細胞の形態で判断するので、組織検査で診断できるような情報には欠けるところがあります。それは、細胞の並び方や間質との関係、構造異型と言われるものです。ですので、組織検査があってはじめて癌の診断が「確定診断」になります。細胞診だけでは癌と診断することはありません。子宮頸癌であれば、細胞診で異常があって、コルポスコープ(拡大鏡)で見て、「狙いパンチ」と呼ばれる生検をして、組織診断で癌という診断がついて、はじめて「癌」の治療ができるようになります。

子宮頸癌、子宮体癌の場合には、細胞診のみで手術をしたり、放射線治療、抗がん剤治療をすることはまずありません。卵巣癌は、直接細胞が取れませんので、この判断とは異なります。(後述します。)

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